もし不合格になったら

もし不合格になったら

　ユーザー車検の検査ラインでは、一度にすべての検査に合格すればよいですが、操作の仕方がまずかったり、車自体に不具合箇所があったりして「不適合」になる場合があります。

不適合箇所があったとしても、検査当日であれば２回まで無料で再検査を受けることができます。特に申請は必要ありません！

しかし検査当日の再検査で、3回目以降は追加で再度検査手数料(小型車で1700円、普通車で1800円)を支払う必要があります。

不適合になった理由によって対処法が異なりますので、いくつか例をあげてご紹介したいと思います(^^)

ユーザー自身の操作ミスが原因で不適合になった場合

　サイドスリップ検査の時に誤ってハンドル操作をしてしまったとか、ブレーキ検査でブレーキペダルの踏み込みが甘かったといったような理由で不適合になる場合があります。

これは車自体の不具合ではなくユーザー自身の操作がまずかったことが原因ですので、再検査の際は特に注意して指示通りに操作しましょう！

特にブレーキ検査ではタイヤをロックさせるくらい強く長く踏み込み続ける必要がありますので、「ブレーキをはなす」という指示がでるまで、ギューっと踏み込み続けましょう！

不安な方は最終BOXの検査官に聞けばアドバイスもしてくれます。

車自体に不具合箇所がある場合

　車のブレーキランプが切れていたとか、ヘッドライトの光軸がずれていたとか、ドライブシャフトブーツが破れていたといったような、車自体の不具合で不適合となった場合には、その箇所の修理や調整をする必要があります。

ブレーキランプ程度であれば、近くのカー用品店へ行って自分で購入して取り付けたり、ガソリンスタンドなどでもやってくれます。

ヘッドライトの光軸調整やその他調整が必要な場合は、運輸支局の近隣のテスター屋や車の整備工場にお願いしてやってもらいます。数千円でやってくれます。

ドライブシャフトブーツの破れやマフラーの穴あきなど、少し修理や整備が必要になる場合には、車の整備工場やディーラーなどでやってもらいます。整備内容によっては数日かかる場合があります。

不適合箇所を改善できたら、再度運輸支局に出向き再検査を受けます。

ユーザー車検の再受験の方法

　再検査で検査ラインに並ぶためには、検査官に再検査であることを知らせる必要があります。

再検査時のルールは運輸支局によって若干異なりますが、検査官に再検査であることを伝える・ハザードをつける・インターホンで検査官に伝えるなどいくつかパターンがあります。

再検査で検査ラインに入場する場合は、合格した箇所はすべて素通りするだけで、不適合箇所の検査のみ受けます。

当日中に不適合箇所が直らず後日再検査を受ける場合

　午後の検査で不適合になり当日中の検査時間に間に合わなかったり、重整備が必要になり、修理完了まで数日かかるといったケースがあります。

そういった場合は窓口で「限定自動車検査証」というものを発行してもらいます。発行手数料は無料です。

これは有効期間が当日を含め15日間とされている、いわば一時的な車検証になります。見た目は普通の車検証と似ているのですが、限定自動車検査証には不適合箇所の内容が記載されています。

不適合箇所があるということは保安基準を満たしていないということなので、本来公道を走ることはできませんが、限定自動車検査証があれば走行可能です。

再検査が２週間以内と２週間を超えている場合

　初回の検査の2週間以内に再検査を受けるのであれば、不適合になった箇所のみの検査で済みます。検査手数料は限定自動車検査証があるので1300円です。

しかし２週間を超えてしまうと、また最初からすべての検査を受けなければなりません。検査手数料として再度小型車で1700円、普通車で1800円支払う必要があります。

やっぱりユーザー車検は不安な方へ・・・